ビタミンE
- ビタミンEとは?
- ビタミンEは脂溶性のビタミンで、4種のトコフェロールと4種のトコトリエノールの合計8種類の同族体があり、体内に存在するビタミンE同族体の大部分がα-トコフェロールです。
ビタミンEは、細胞膜のリン脂質二重層内に存在し、生体膜を構成する不飽和脂肪酸や他の成分が酸化されるのを防ぐ、抗酸化作用を示します。
- 不足するとどうなるの?
- 通常の食品からの摂取において、ビタミンE不足が起きることはまれで、欠乏症は発症しません。
- どれくらい摂ればいいの?
- 1日当たり、成人男性では6.0~7.0mg、成人女性では5.0~6.0mgを目安量としています。(18-64歳)
妊婦は6.5mg、授乳婦は7.0mgの摂取を目安量としています。
※α-トコフェロールとして
- 摂り過ぎるとどうなるの?
- 通常の食品からの摂取において、過剰症は発症しません。
- どんな食品に多く含まれているの?
- α-トコフェロールについて、植物油や種実類などに豊富に含まれています。油脂類ではひまわり油・サフラワー油、種実類ではアーモンド・ヘーゼルナッツ・落花生、野菜類ではかぼちゃ・モロヘイヤ・ブロッコリー、嗜好飲料類では煎茶・抹茶などに多く含まれます。
- ●目安量をひとつの食品で摂る目安量(30-49歳)
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アーモンド(乾)
男性:20g
女性:18g
西洋かぼちゃ(果実/生)
男性:122g
女性:112g
※ビタミンEは酸化防止を目的として加工食品や飲料等に添加されることがあります。
- 監修:
- 管理栄養士 杉本 恵子
- 出典元:
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
- 厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査報告」
- 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」