葉酸について「葉酸の摂取はこんな人におすすめ」
* 葉酸摂取量は1日当たり900μgを超えないようご注意ください。

妊娠を計画している方・妊娠初期の方
葉酸400μg※1
- 通常、成人女性の必要量は240μg/日ですが、
サプリメント等で400μg/日の摂取が望まれるとされています。 -
厚生労働省は「妊娠する1ヵ月以上前から妊娠3ヵ月まではしっかり摂取するのが望ましい※1」としています。将来妊娠を希望する方や妊娠の可能性のある方は、生まれてくる赤ちゃんのために、思い立ったその日から葉酸サプリを飲み始めましょう。
※1 厚生省 児母代72号 健医地生発第78号通知(平成12年12月28日付)

妊娠中(中期・後期)の方
葉酸480μg[推奨量]※2
- 妊娠中期・後期は通常の2倍「480μg」もの葉酸を摂取する必要があります。
- 胎児は受胎直後から活発に細胞分裂を進め、妊娠2ヵ月目で脳や脊髄の神経細胞の約8割が作られます。先天性障害のひとつ神経管閉鎖障害のリスクを低減させるために、とくに妊娠初期は葉酸をはじめ、その他ビタミンなどの栄養を多く含む食事を心がけましょう。※1
※1 厚生省 児母代72号 健医地生発第78号通知(平成12年12月28日付)
※2 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

授乳中の方
葉酸340μg[推奨量]※2
- 母乳をつくるために100μgを付加的に摂取する必要があります。
-
赤ちゃんの栄養源となる母乳は、血液からできています。
葉酸は「造血ビタミン」ともいわれ、血液を作る骨髄の細胞分裂に深く関わっているため、産後や授乳期間も葉酸の摂取が必要です。※2 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
専門家インタビュー
「女性にとって必要不可欠な葉酸」
なぜ葉酸が必要なの?サプリで摂って大丈夫?
専門家に聞きました。
妊活中も産後も
積極的に葉酸摂取を心がけて

福山千代子
日本産科婦人科学会専門医
アヴェニューウィメンズクリニック院長
女性特有のさまざまな悩みをサポート
産まれてくる赤ちゃんのために少しでも良いことをしたいというのがお母さんの心情だと思います。そのために私たち医師は、葉酸の摂取をおすすめしています。
葉酸は、「神経管閉鎖障害」のリスクを減らすのに効果的といわれています。神経管閉鎖障害は、脳や脊椎をつくる神経管がふさがれることで受精卵の細胞分裂がうまくできなくなる疾患です。「無脳症」や「二分脊椎」など、赤ちゃんに重度な障害が残ることや、亡くなってしまう場合もあります。神経管閉鎖障害は妊娠4〜6週に起こるといわれます。妊娠に気づかない方も多い時期ですので、妊娠計画中の方は、妊娠前から積極的に摂るようにしてください。
また、葉酸は貧血の予防も期待できます。妊娠中はお腹の赤ちゃんに栄養を運ぶため、産後は授乳のために貧血になる方も多いので、継続して摂取することをおすすめします。鉄分と葉酸は一緒に摂取すると吸収がよりよくなりますね。
出産は、女性にとって体や生活環境が変わる大きなイベントです。つわりなどの不調や、育児に追われる忙しさで十分な食事が摂れないこともあります。その点でも、必要な栄養を手軽に摂取できるサプリは有効でしょう。妊活中から産後までの大事な時期をサポートしてくれると思います。